何十分待っても友達は来ない。 何回も携帯を開けたり閉じたりを繰り返していた。何度も連絡をした。 自転車を止め、カゴからグローブとボールを取り出し壁投げを始める。 おっせなー・・・・ 何度投げただろうか。 手が疲れて、グローブを外した時だった。 『すいませーん・・・・』 40代半ばの正装をした厚化粧のおばさんに話し掛けられた。 その言葉が悪魔の囁きだった・・・・。