「なんで?」

「なんでって、新谷さんと知り合いになれたからに決まってるじゃん」

「そだね」

里乃もかなり新谷さんに惚れ込んでるな。
もしや、ライバル?

「あぁ、神様らこのまま何事も起こりませんよーに」

密かに胸に十字を切る里乃。あんた、いつからキリスト教徒になったのよ。

けど、里乃の祈りが天に通じたのか、とりあえず、この日はあれ以上は何事もなく、終わりを告げた。