そして、ある車の前に連れてこられた。






……車?







車もただの車じゃない。






高級車だ。






黒塗りのベンツとはいかないが大きな高級車。






車の種類は良く知らないけど。






でも車で移動するような距離になんて行かない。






「ねぇ?どこに行くの?」






___ホテル街なら、このすぐ先にあるじゃない。






少し顔を上げて金髪を見つめる。







「俺に慰めてほしいんだろ?」







金髪あたしの肩を離し、直ぐに車に乗り込んだ。







あたしは車の前で、一人立ちすくむ。






……もうなんだっていいや。







あたしも勢いで、車に乗り込んだ。