あたしがどれだけ男に生まれたかったかも知らない癖に。






どれだけ苦しんでいるか知らない癖に。






そして、興味がなくなったように視線をチビに移す。





「ねぇ?あたし、携帯の事まだ忘れてないから」






もう笑う必要も何もない。





それだけ言って一度、爽やかくんの顔を見て、金髪へと話しかけた。







でも、ここは笑顔で。







「もう、行こ?」






そう言って腕にそっと手を置く。





金髪は一度3人へ顔を向けたようだが…。





何も言わず、あたしの肩を抱いて歩き去った。