その言葉を聞いて、金髪の後ろで立ち尽くしている男たちを見つめる。
するとチャライやつが、あたしを強く睨んできた。
……何よ。
確か…遼様だっけ?
「えっと……遼サマ、だっけぇ?何?あたしの顔に何かついてるー?」
もちろん、あたし自体が気に入らないんだろう。
こいつには、睨まれたことしかない。
……何でそんな目をされなきゃなんないのよ。
何であんたなんかに否定されなきゃいけないのよ。
グサリと傷をえぐられながらも、笑顔を取り繕う。
「……何で遼様なんだよ」
ボソッと小さく吐かれた言葉。
どうやら、あたしが名前で呼ぶことすらも気に食わないようだ。
「ごめんねぇ?あたし、遼サマの上の名前知らないの」
「…そーじゃねぇ。何でお前が俺のことを[様]って付けてんだよ。」
……え?
何を怒っているの?


