そしてしばらくたって涙がおさまった。
それを分かってか、あたしを金髪はそっと開放する。
とても安心できた。
咲哉君とは違う少し甘い香りに包まれて、安心感を覚えた。
そしてあたしから金髪は距離をとる。
「……ねぇ、なんであたしに関わるの?なんで、ここにいるの?」
あたしは金髪、そして後ろの3人に向かって言った。
本当はこんなことを言いたいんじゃない。
でも咲哉君みたいに拒絶されるのなら、あたしは近づきたくない。
チビみたいに睨まれるのなら、あたしは関わりたくはない。
絶対に。
「だから、お前が助けを求めたからだろ?」


