あたしの腕に痛みが走る。 そう、あたしは腕をつかまれて立ち上がらされていた。 目の前にいる、金色の髪をした男に。 赤色の奴らに。 「何で……?」 何でここにいるの? 何をしているの…? そんな思いを込めた言葉だった。 でも、金髪の答えは予想外のモノだった。 「お前が助けてって言ったからだろ?」 違う、そんなことを言いたいんじゃない。 「何で……」 「俺が助けてやる。俺たちがお前を必要としてやるよ」 それでも目の前の男はそう言いのけたのだった。