そのまま動けずにいた。 携帯もない。 今のあたしは何一つ持ってない。 こんなことしてないで、早く男探さなきゃ…。 このままじゃ、あたしは本当に死んでしまいそうで…。 でも、それでも立てなくて。 「玄武、まぁくん、翔、冬夜、湊、直輝、南、律くん、咲哉君…」 自分を求めてくれた男の名前を覚えている限りあげる。 前の学校のクラスの男子、ナンパ男…そして咲哉君。 「助けてよ……」 ただ、あたしは呟いただけだった。