どーしよ。
そもそも制服だし、今の時間はまだ学校のある時間だし。
……やっぱさっきのにしとけばよかった。
あたし、なんで逃げたりなんかしたんだろう。
居ないよりかはマシ。
本当に後悔。
一人だと…大きい孤独感が体を蝕む。
自分のの存在価値が分からなくなる。
そのことを思うと憂鬱だ。
……はぁ。
ふっと横を見ると大きな看板が目に入った。
[恋い焦がれるような……]
恋、焦がれるか。
咲哉君をふと思い浮かべる。
でも、もうあたしは拒絶されてしまった。
あたしが一番恐れていたことを、咲哉君自らしてしまった。
でも、あの金髪なら…?
あたしはなぜか、この時に金髪の姿を思い浮かべていた。
……ないな。
カッコいいけど、ダメだ。
咲哉君と同じであたしを裏切るんだから。
冷たい目でしかあたしを見ないんだから。


