「莉々香…?」 「咲哉君…?咲哉君には、あたし、本当に好きだなって思えた。初めての感情だったから」 でも、咲哉君がそのつもりなら…もういい。 「咲哉君にもう迷惑かけないから」 そして、屋上から逃げるように走り去った。 「莉々香……」 あたしを呼び止めた、悲しい声を無視して。