しかしそんなどうでもいい心配は杞憂だったそうで、成人済みの荷物持ちがこのあとやって来て瑞樹からお金を受け取り籠二個分の重そうなお酒を一足先に持って帰って行った。
どうやら買いだめして二階の冷蔵庫に詰めておくらしい。いちいち買いに来るの面倒だと。
あたしとしてはアイスを詰めて欲しいんだけどなぁ。お酒は飲むことないし。
まぁいいわ。あたしはアイスを買うの。
そう思って荷物持ちを見送ったままドアの外を眺めていたので、視線を瑞樹に戻すと…。
どうやらアイスも冷蔵庫に詰めるようだ。ポイポイと籠に何も考えずに豪快にアイスを突っ込んでいた。
「あ、その桃の美味しそう」
私も遠慮なく美味しそうなアイスは籠に突っ込む。
そして籠がアイスでいっぱいになると言う中々お目にかかれない状況に少し心を躍らせた。