「……うっせ」 しばらくもぞもぞと動いていた龍翔が起きたのは、おかゆが少し冷めてしまった頃だった。 必死に起こした私は少しだけ不機嫌な顔をしているに違いない。 あぁ、もう冷めちゃったじゃん。 せっかく作ったのに。 ちょっとした不満をぶつけるようにペしりと龍翔をの額を叩いた。 触れた肌は、汗ばんではいるもののさっきよりも熱は確実に下がっていた。 そのことに安心したのは事実。 また、あたしの心が何か変わった。