ただ申し訳なさが込み上げて来てゆっくりと離れようとした。 でも…… 「……しばらくこうしてろ」 背中に手を回されて、龍翔に引き寄せられた。 ……は? 龍翔の胸元にがっちりと顔を押し付けられる。 「ぐ、ぐるしっ」 軽くもがいてみても力は緩められない。 「………傍に居ろよ」 ………なんだそれ。 「…………それじゃ二度寝する……」 龍翔に流されてまだ重たい瞼を閉じようとするあたしもあたしだ。