~D*A doll~








そのまま家へと全力疾走する。






って言っても、家からは歩いてすぐだし、走ったらほんの数分でついた。







電話でのことなんて今は後回しにし、鍵をかけていなかったドアを開けて鍵をかけた。





チェーンロックも忘れずに。







そのままほっとして、ずるずると玄関先に座り込んだ。






……んもう、疲れた。






そしてよたよたと靴を脱ぎ、ハイハイしてリビングへと向かう。





コンビニ袋を引きずってるけど、あれだけ振り回して走ってるから今更何も変わらないだろう。







そしてリビングのドアを開けた途端、むわりと匂うきっつい香り。








………………え。








この匂い……確か、間違って買っちゃったメンズ用のきついやつじゃん。







香水を買い始めてまだ試行錯誤だったころ、間違って買っちゃってそのまま放置してたやつ。







少量つけてもきつすぎるこの香りは忘れれない。





でも、そこまで嫌いじゃないけど却下。






……なんでそんな昔のやつがこんなに匂ってんの?




軽く鼻を押さえながら周りを見ると、散らかっている床に紛れて、割れた瓶が落ちていた。






……あ、さっきあたしが投げたものって香水!?








確かに何か割れたすごい音がした気もするけど、何もその時は気にしていなかった。






近寄ってみるとやっぱり割れてて、中の液体が全部こぼれていた。









……そりゃきついわ。







だんだんこの濃い匂いを嗅いでいたら気分が悪くなってきそう。






周りからティッシュをとってとりあえず香水をふき取る。





そして手元にあったコンビニの中身をとりあえず出して、その袋に詰めてふたをきつく縛った。






それでもまだ取れない香水。






とりあえず食べ物までこのにおいがするのは嫌だから、換気扇を回してみる。







……初めて回したかも。








まぁ効果はあるのかないのか知らないけど。








そして次に台所の窓を開ける。








次はリビングの窓を開けようかな…と、思ったけど上で過ごすからいらないか、と辞めた。







あー、めんどくさ。







てかあたし。








勢いで逃げてきたけど。





……逃げる必要あった?






そもそもなんであの男たちが集まってきたのかもしれないけど、暴走族もあたしがいるから来たって決まってるわけじゃないじゃん。






自意識過剰というものか。






でも会ったら会ったでめんどくさそうな気もするから、これでよかったと結論付けておこう。