もうコンセントを抜いてしまおう。
そう思って手にかけたとき。
プツリ、と音を立てて切れた。かと思ったら。
『……久しぶりだな。これを聞いたら折り返してきてくれ。それと……』
「……っ!ふざけないでっ!!」
ブチリ、と勢いよくコンセントを引き抜いた。
荷物を持っている手がわなわなと震える。
なんなの、あの人は。
何がしたいの?
こみあげてくる怒りを鎮めるように深く息を吐き出すものの、手の震えは収まらない。
久しぶりに聞いたあの人の声。
「あーーーーー、もうっ!!」
怒りのまま近くにあった物を床に投げつけた。
ガッシャーーン、と何か割れた大きな音が鳴る。
それでもイライラはおさまらなくて。
さらに自分がぐっちゃぐちゃに汚したリビングが目に触り、どうしようもなく苛立ってしまった。
さっきまで楽しくテレビ見てたのに、とか、このままじゃ家を壊してしまう、なんて理性が何とか働きかけるものの感情はうまくコントロールできない。
このままじゃまずい、と残り僅かな理性をかき集めて急いで玄関へと駆け出し、外へ出た。
そのまま駆け出す。
外はちょうど下校時刻なのか、制服を着た人たちがちらほら見えた。
いつも通りの日常を見て、少し落ち着く。
でも引き下がらない怒りにはどうしようもない。
あーーーーーーー。
だめだ、ほんと。
思わず片手で顔を覆いながら歩いていると、自然に足はコンビニへと進んでいたようで。
迷わずそこへ向かった。


