……少し、時計を見て焦った。
思いのほか見入ってしまい、続きも持っていたのですべて見てしまった。
気づけばこんな時間。
学校休んでテレビを見まくることもたまには悪くないな、と思いつつさすがに服を着替えてコンビニに向かおうとした。
携帯と財布だけ持って階段を下りていたとき、家の電話が鳴った。
「うわ、」
階段を駆け下りて、慌てて受話器を取ろうとしたけど……。
表示されている名前を見て凍り付く。
[秘書]
……ほんとやめて。
クラりと目が回った気がした。
…何の用があるの。
あの人はいつも秘書の携帯を使ってあたしに連絡を取るようにしている。
あたしはもちろんあの人の連絡先なんて知らないし、もちろんあたしの存在を知っている数少ない秘書を通して連絡を取っていた。
……連絡を取っている、なんて言うのかな。
最近は秘書は電話には出ず、ただあたしが留守電で要件を手短に入れるだけ。


