驚くけど、驚いたけど、それ以上に______。
人の温もりが温かかった。
あぁ、さっきまで寂しかったから泣いてたんだなと思う。
でも今は人の暖かさに触れて…もっと泣きたくなてしまう。
「泣かないでって」
嗚咽を漏らしだしたあたしの頭を諷都君は自分の胸に押し付け、ギューっと抱き寄せる。
暖かい。
暖かい。
そして、強く抱きしめてくれる諷都君が熱い。
熱い。
暖かくて、熱い。
……あれ、自分の思考回路壊れちゃったのかな。
自分でもよくわかんないこと考えてる。
…熱でも出てるんじゃない?
あたし。
泣いちゃうし、変な事考えちゃうし。
多分熱なんてないけれど…。
自分の中ではそう言う事にしておこう。
微熱。高熱。
この訳の分からない熱さは、あたしの微熱だ。