そっと触れる。
シャワーから出て何も着ずにいたせいか、少し冷たいそこ。
そのまま腹筋の形をツーッとなぞってみた。
……やばい。
次にペタペタ触ってみる。
……やばい。
それからツンツンとつついてみたり、なでてみたり、好きかってしていたあたし。
そしてふと、先ほど見た綺麗な鎖骨を思い出す。
「……鎖骨も触っていい?」
そっと諷都君の顔を見て問うと、いいよ、と返事が来て。
少し、諷都君に詰め寄って鎖骨に触れてみた。
……ヤバイヤバイヤバイ。
諷都君、すっごいいい体しすぎてる。
「諷都君…やばい」
そうポツリと漏らすと、クスクスと笑い声が聞こえて。
「なら良かった」
あたしは咄嗟に諷都君に抱き着いてしまった。


