…こんなイケメンたちを放っておくのはもったいないけれど、咲哉君がいるからいいや。
咲哉君を気に入っているあたし。
イケメンだし、大人って感じだし。
それにあたし、あんまり厳つくて怖い人好きじゃない。
ちょっとだけ不良とかの男には前の学校で慣れてるけど、喧嘩する不良とかは免疫ないし。
暴走族の人たちに嫌われてるから、わざわざ近づくこともないし。
うん、そうだよ。
目の保養が出来たからいいや。
あたしが有名なことも再確認できたし。
「……咲哉君、あたし今日はもう帰るねー?理事長さんも、ホテルの時の話はもういいので、忘れてこれからは理事長としてよろしくお願いしますねっ!」
さっさとこの場から離れよう。
咲哉君に軽く手を振り、目があったって言うか…さっきから睨まれているチャライ奴と、チビ君にもニコッと笑って歩き出した。
そして、開け放たれている扉から外へ出ようとしたとき…。
「おい」
と、誰かに声をかけられた。
咲哉君の声でも、理事長の声でもない声。
……暴走族の人か。
あたしはその声に少し立ち止まったが、無視してまた歩き始めた。


