「逃げんなよ、莉々香。」
なんと階段から……龍翔がやってきてしまった。
最悪…。
そして諷都君がもう一度あたしの手をしっかりと掴む。
「雅…助かったぞ。」
「いいえ。お姫様が今にも逃げ出しそうだったので。ご報告をしたまでです。」
龍翔があたしの後ろにいる雅に声をかける。
……こいつがあたしと諷都君がもめている間に、龍翔に連絡したんだ。
そして龍翔はあたしの肩に手を回す。
「っ!ちょっと!」
右から諷都君に手を掴まれ、左から龍翔に肩を回されている状態。
何なの、これ。
「……もう逃げないから離してよ。」
そうポツリと呟く。


