その声でハッと我に返る。
え…俺…。
今…何しようとしてた?
何…シテタ?
莉々香からそっと離れる。
綺麗な顔で眠っている莉々香。
その唇は俺が犯した罪の証拠である光沢を放っていて…。
やっと、現実を考えれた。
そして無意識のうちに掴んでいた腕をそっと離すと…毒牙に汚された紫の痣があった。
手形がくっきりと残り、痛々しい。
それに加え、俺が強く握っていたので赤くなっている。
………俺…。
莉々香を傷つけてしまった。
汚してしまった。
あれだけ莉々香に言わせてしまった言葉を後悔していたのに。
また、過ちを繰り返してしまった…。
たかがキス。
されどキス。
後悔してしまうには十分のモノ。


