でもまぁ問題のその写真はどうやら前の学校がネット上から消したみたいだが。





制服姿だったし。





でホテルまで入ったのは良いんだけども、酔っぱらいは盛大にずっこけてそのまま気を失ってしまった。






だからあたしは放置されて仕方なく一人で帰ったんだけど……。





まさか、こんな形で再開するとは思わなかった。






「は!?え、ちょ、やっぱりあの時の!?」





「…お久しぶりですねぇ?……理事長さん。」






満面の笑みで言う。





すっごく焦っている理事長。





精々焦ればいいのよ。





あなたのせいであたしはこんな早くに退学処分くらったんですもの。






理事長と思われる人は顔面蒼白。







いい気味。







……でも、こんな人が本当にこの学校の理事長?






まだ若いし馬鹿そうなのに。







それにあたしの事ナンパしてきたよね?






制服姿の女子高生を。







「ははは…。え、っと?やっぱり高校生だった…のか?」




「あの時はどーも。ばっちり制服着てましたけどねぇ」







多分、こいつはあたしの事を良く知らなかった。






遊んでる女だって。





あたしの噂は結構有名で顔も広まってるんだけどな…。






知らなかったか、それに気づかないほど酔っていたか。







「ホントに……高校生?」





「……もちろんですよ?」





「え…?俺コスプレしてんのかと思ってた…。じゃ、俺……下手したら未成年に手を………」





「は?おい、莉々香と晃[こう]……お前ら知り合い?」






咲哉君がわけのわからない、といった顔で理事長に声をかける。






…そうだ。





晃って名前だったな。





舌足らずな言葉でいきなり「俺晃っつーんだけど、おねーさん遊びましょーーよ」って声かけられたっけな。





で、あたしの制服姿見て「あ、コスプレ~?むっちゃ似合ってんじゃんっ」なんてことも言われたな。






その時は何言ってんのこの酔っ払い、って感じで思ってたけど。





あたしが高校生だとは思っていなかったからか。





あの時の些細な疑問解決。







なんて思いながらも、後ろにいる咲哉君へと振り向く。








……全部暴露しちゃおーっと。