そんな空気を打ち破るように…場違いな声が響いた。
「って、お前ら…。何があったんだ?」
酷く、呑気な声。
「遼…黙って」
すかさず諷都君が言葉を挟む。
「…は?だから何があったんだよ?」
諷都君はため息をつきながら、パソコンの画面をチャライ奴に見せる。
「……は?…これ、何だ?」
チャライ奴はネットの画面から視線をあたしに移す。
「遼、いい加減にして」
諷都君が注意をしても、チャライ奴はあたしを見つめ続ける。
あたしはチャライ奴から出来るだけ視線をそらす。
「…遼!莉々香ちゃんを何で見るんだよ!!莉々香ちゃん…震えてるんだよ?」
続いてチビも言葉を発した。


