「龍翔、龍翔、龍翔……」
龍翔は震えるあたしを無理矢理立ち上がらせ2人掛けのソファーに座らせた。
そして龍翔もあたしの横に、寄り添うように腰掛ける。
「瑞希、パソコン持ってきたよ」
「ありがと。雅もこの近くにいるらしいからもうすぐ来るって!」
そしてテーブルの上に諷都君がパソコンを置きカタカタと検索を始める。
チビはあたしの携帯をあたしの傍に立ってる龍翔に渡す。
「……龍翔、これ…どうするの?」
「瑞希…少し黙ってろ」
龍翔はあたしの携帯の画面を見つめたままだ。
とても、怖い顔をして。
そしてチビも不安そうな顔を浮かべている。
……諷都君のタイピングの音が止まった。
重たい空気が伸し掛かる。
少しだけ気持ちが落ち着いて来たけど…体の震えは止まらない。


