目の色がおかしかった。 いつも何かに怯えているようで、いつも何かを警戒しているようだった。 口数が急に少なくなった。 もともと多い方ではなかったけれど、 それでもはっきりわかった。 彼は話すことを嫌がるどころか、 わたしたちといることさえもなんだか煙たがるようになった。 これまで、誰よりも一番4人でいることを好んだのに、 最近は一人でいることのほうを好んだ。 いま思えば、 それが彼が精一杯のSOS信号だったのかもしれない。