3つかぞえて、君と青




「もう、忘れるんだ。」



彼は一層声を低くして言った。



彼の瞳の奥は揺れていなかった。



「どうしてそんなこと…」


「じゃあ伊澄は覚えていることでなにかいいことがあったのかよ。」



わたしは下唇を噛んだ。



「考えて考えて、なにかいいことがあったか?」