夜の闇を彩るお祭り風景はまぶしいくらい鮮やかできれいだ。 今は千樫も譲もいない。 わたしはぐっと結伊の手首をにぎった。 「はぐれちゃいそうだね」 言い終わったあとに、すこし言い訳じみてたなと頬が熱くなった。 「よろしければ手を繋いでもいいですか」 結伊はわたしが恥ずかしがったことに気づいたのか ふざけたようにそう言って、手をにぎった。 まあ、はぐれちゃいそうだからね 言い訳のように彼もそう付け加えて わたしたちは同じように笑う。