「あ、夏祭り!」 その単語を千樫の口から聞いただけでわたしは動揺していた。 「4人で行くだろ?」 わたしはテレビを見ているふりをして、千樫のほうは向かなかった。 「わたしもそのつもりではいたんだけどさ、クラスの女の子たちと行くことになっちゃった。」 あっそ。 と、思っていたより素っ気ない反応だったので わたしは内心安心していた。 それでもまだ胸の奥の方が変にどきどきしていた。 はじめて、千樫に嘘をついた。