結伊と別れたあと、うきうきした気持ちをこころにしまって家に帰るのが惜しくて
わたしはクラスの女の子たちの集まりに合流して
夜になってから家に帰った。
「ただいまー」
「おかえりーって帰ってくるのおそくないですかー?
今日学校午前中でおわりのはずなんですけどー」
右手にスプーンを持ったままの千樫がリビングの入り口に唇を尖らせて立っていた。
「なんでわたしが帰ってくるより先にうちにいるのよ。 どいて。」
右手で千樫を追っ払ってリビングの扉をあける。
「わたしもカレー食べる。」
「ほんと、靖子さんのカレーは絶品ですよお。」
「ほんとこういうときだけ都合いいんだから。」
千樫はわたしにむかって歯をいっとしてカレーの続きを食べた。
ママはそんなこと言ってくれるのは千樫くんだけよと
いつも千樫が来ると上機嫌だ。

