ケータイの着信音でわたしはこの夢から目覚めた。 目覚めた後にも結伊の残像が残っているような気がした。 ふっと腹に力を入れてベッドから起き上がり ケータイのディスプレイを確認する。 やっぱり千樫だ。 この夢からいつもわたしを連れ出すのは千樫だった。