「なんか食べるものでも買ってくればよかったねー。 冷蔵庫もないんだもん。」 「常温でよければお茶くらいならでるよ。」 彼はそういって台所をがさがさ探っていた。 部屋は、クーラーはついていなかったけどそんなに暑くなかった。 日当たりがそんなによくないんだ、と結伊はいっていた。 ベランダの窓を開けておくと かすかな風でカーテンの裾がからかうように揺れていた。 もう夕暮れが近かった。