結伊が異常なくらい自分の名前を気にしていた理由はわからなかった。
わたしたちはときどき2人きりのときに
名前を交換したりしてふざけることがあった。
結伊がわたしのことを結伊と呼び、
わたしが結伊のことを伊澄と呼ぶ。
これはわたしたち2人だけの秘密だった。
それがくすぐったくて、それでも心地好くて仕方がなかった。
学園祭が終わって、夏休みまで1か月を切っていた。
クラスはまた学祭とは違う雰囲気で夏休みに向かって盛り上がっていて、
わたしたち4人も毎日のように放課後に集まっては
いろいろなことを語り合って
同じように笑いあっていた。

