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花見を3人でしてそれから1週間くらいがたった。
桜は順調に花をつけているんだろうか。
ここ1週間くらい、わたしは確実に結伊のことを考える時間が増えていたし
それを悟られまいと千樫や譲のことをさけているのかもしれない。
結伊の夢をみる回数もどんどん増えるのだ。
わたしたちが高校生だったころのことを思い出す。
わたしたち4人にはどういう思い出があって、
どういう時間を過ごして
そして結伊はどういうふうに死んでいって
なぜ死んでしまって
なにを最期の瞬間に思ったのかということ。
わたしはこういう思考から目をそらすことができなかった。
目をそらすことが正しいことだとは思わなかった。
例えそれが自分にとって辛いことでも。
忘れてしまうくらいなら、
いっそ辛いままでいたい。

