おばけスピッツが終わって、裏に入っていく2人を追いかけようとしたところで
結伊の声に呼び止められた。
「伊澄は千樫のことがすき?」
「え?」
結伊はまっすぐこっちを見ていた。
わたしは無意識に目をそらした。
「伊澄は千樫のことがすき?」
結伊はわたしが逃げられないようにもう一度聞いた。
わたしたちはこういう話をすることを避けてきた。
それは均衡を保つためで、秩序を乱さないためで、
3人の関係を保つルールだったから。
それは結伊が来て、4人になったところで変わるはずがなかった。
「友達として、すきよ。」

