春は通りすぎて、もう初夏だった。
太陽の光も夏用に変わったみたいだった。
校門を出ようとしたところで千樫が追いかけてきた。
「まーた2人で買い出しかよ。」
「まーた千樫はさぼりかよ。」
結伊ももう千樫への反論は手慣れたものだ。
「買い出しについていけば、さぼったことにならないようにさぼれるんだよ。」
「なにいってんのよ。」
急に結伊はわたしの手首をつかんで走り出した。
先に行っちゃおうぜ
いたずらっ子みたいに結伊が笑うときは
ほんとに楽しいことが起こりそうで
わたしもおんなじ顔をして笑った。
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