「譲が近くにいなくなるんだったら、うちにきたらいいじゃないか。」
最近千樫はことあるごとに同棲のはなしを持ち出す。
「平気よ。ひとりでも住めるもん。」
「2人で住めば、家賃も半分になるし。大学まで俺が車で送っていけるし。」
なんでこう最近、同棲のはなしばかりなんだろう。
千樫は何かに怯えているんだろうか。
将来のこととか
今の勉強のこととか
3人の間では口に出すこと事態がタブーになってしまった、結伊のこととか。
「ほんとにお前俺と一緒に住むことを嫌がるよな。」
「嫌がってる訳じゃないって。」
わたしたちは何となくある2人の間の居心地の悪さにだんだん腹が立っていた。

