うしろにてをつくと芝生はひんやり冷たかった。
上を見上げても、桜もまだ寒々しい。
春はまだまだだ。
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結伊とわたしたち3人が出会ったのは、高校1年の学園祭前。
だから5月とか6月のはじめとか、そんなころだった。
転校生としてやってきた彼はすぐわたしたちの中に打ち解けた。
わたしたち3人は小学校からの腐れ縁だった。
千樫とわたしは幼なじみだったし、
譲と千樫はお母さん同士が姉妹の従兄弟同士だった。
高校に入学してもその3人は離れることもなく、それに結伊が加わったのだ。
結伊が加わったところで、なんらかわりなく
むしろ、結伊も昔からわたしたち3人となかがよかったみたいに見えた。

