3つかぞえて、君と青



「わたしがみた最期の結伊はほんとにこれだけよ。」



彼女は振り返ってそうわたしたちに言った。



彼女の笑ったかおは笑顔にも、泣き顔にも見えるから不思議だった。




「どうして結伊は自殺したんだと思いますか」



千樫がそう質問すると、彼女は唇だけ笑って


海のほうを向いた。




「さあねえ。



でも結伊は違う道を選んだって感覚だけだったのかもよ。



人間にはさ、生きる道と死ぬ道もしかしたら2つの選択肢があるかもしれない。



結伊はただその片方を選んでみただけだったのかもよ。」




大江さんは笑いながら泣いていた。