高杉さんから、結伊のおさななじみだった大江さんの住所をおしえてもらった。 高杉さんの家からすぐだった。 「俺が電話しておくから、さっさと行きなさい。」 歩いている間、わたしたちは口をきかなかった。 もう言葉はいらなかった。 わたしたちはおんなじ気持ちをぶら下げてあるいていた。 乾ききらない頬は潮風に負けないくらい塩辛かった。