すぐに母親のところに行って話したさ。
でも少しも話にはならなかった。
ヒステリーをおこしちまうもんだからね。
俺は中学にあがったときにはちゃんと結伊が男として生きられるようにありとあらゆることをつくした。
うちに何日もおいてやることもあった。
中学にあがるまえにな、結伊が自分で髪をばっさり切ったんだよ。
切っちまったら見違えるほど男らしくてな。
やっと戻りつつあったんだ、本来の自分に。
でも髪の毛を切った息子の姿をみて母親は血相をかえて自殺しようとしたんだよ、手首を切ってな。
それを見つけて止めたのが結伊だった。
それから結伊はうちには泊まったりしなくなった。

