3つかぞえて、君と青





結伊が生まれる前にな、結伊は自分の父親を亡くしていて、そして姉まで亡くしていていたんだ。



悲しみに耐えきれなくなった結伊の母親は悲しみを全部結伊に押し付けようとしたんだ。




結伊の死んだ姉の名前は結伊だった。



まだ3才だか4才くらいで、歩けるようになったばかりくらいの可愛らしい女の子だったよ。



その結伊ちゃんを亡くしてしまった母親は



次に生まれてくる男の子にその結伊ちゃんの人生を背負わせたんだ。




結伊という全く同じ名前をつけてな。




結伊は生まれるやいなや女の子として育てられてきた。


あの母親に。



服もおもちゃも全部女物。



俺も結伊が小学校にあがって泣いてくるまではずっと


女の子だと思っていた。