「すみません」 声をかけると、鋭い目をこちらに向けて、帽子をとった。 「あの、高杉さんという人を探しているんです。 紺野結伊さんの家の近くに住んでる方だと思うんですけど…」 わたしたち3人はその白髪の老人の無言の圧力に圧倒されてしまっていた。 「わたしが、高杉だ。」 「あ、高杉さんなんですね。 お話を伺いたいんです。結伊のことを。 わたしたち、結伊の高校のときの友人です。」 高杉さんはゆっくりわたしたち3人の顔をひとりずつみて、そして釣り道具を片付け始めた。 「うちに来なさい。」