結伊のお墓はもう何年も人が立ち入らなかった忘れられた土地のように雑草が生えて 墓石の上のほうも緑色になっていた。 わたしたちは少なからず各々でショックをうけた。 そして、墓石にかかれた紺野結伊という文字を前にして身動きがとれなかった。 はじめてちゃんと、彼がこの世にもういない事実を目の当たりにした。 わたしたちは結伊の母に渡された火のついた線香を供えて、手を合わせた。 「結伊には、ばちがあたったんです」