わたしたち3人がゆっくり頭を下げると、彼女もつられて頭をさげた。
そして目を丸く見開きちいさく首をかしげた。
「えっと、どちらさまで…?」
「わたしたち、高校生の頃、結伊くんの友人だったものです。」
彼女は、ああ結伊の。と吐息のように呟いた。
「高校も卒業して、大学にわたしたち進学したんですけれど、どうしても3人で結伊くんに挨拶がしたくて。」
彼女は目を伏せがちに、抑揚のない声で答えた。
「それはわざわざ遠くから。 うちには仏壇がございません。 お墓が少し行ったところのお寺にございます。
ぜひそちらで結伊にあっていってやってください。」
あ、はい。ぜひ。とわたしたち3人はぺこぺこと頭をさげた。

