幼なじみと秘密の時間

「和弥さ、毎日店に来てたんだ」


「え?毎日…??」


私が驚いて奏斗を見ると、切なそうな顔で
和弥を見ていた。


「そう。で、毎晩カウンターで1人でさ。
話しかけても、あんま反応しないし
かなり無理してんのわかったよ」


「バカ……こんなになるまで……
何で言ってくれなかったの。
私だって、話したかったのに…」     


「蘭ちゃんが幸せになる為に、身を引くつもり
だったのかもな」


「え?」


私は驚いて、奏斗を見た。
奏斗は私の反応に、驚いている。


「だって、かなりすごいのしてたんだろ?」


ニヤニヤしながら、ドンっと押してくる。


「いや、それは色々誤解とか勘違いがあって…。


解決したら、話すね。舞に。
とりあえず、今日は連れて帰るから。

ありがとね」



私は、和弥の身体を揺すって声を掛けた。
全く起きないから、何度も揺すって声もかける。

あーダメだ。


「和弥!!いつまで寝てんの?
早く起きな!!」



全く動かなかった和弥は、私の叫び声で
ゆっくり目を開けた。



和弥は私を見ると、目を見開いて驚いていた。