幼なじみと秘密の時間

祐希は、私が携帯を鞄にしまうと
いきなり私を抱き寄せた。

「わっ!」


「ごめん!いつもは我慢できるのに、
今日は出来ないや」


聞いたこともない、切ない声だった。



祐希は、私を力強く抱き締めると
しばらく離してくれなかった。



少し手の力が緩んで、身体が離れると
祐希は私を優しく見つめて


「好きだよ」


そう呟いて、優しく触れるだけのキスをした。


すぐにさっきよりも力強く抱き締められ
私は息をするのが、やっとだった。