幼なじみと秘密の時間

デザートが来る前に、和弥が鞄から何やら
取り出して、私の前に小さな箱を置いた。





「え?これって…」





いつになく、真面目な雰囲気の和弥に
言葉を失った…






「蘭…」





「何?」





「一生オレの側にいてくれ。

蘭以外の女は考えられない。




オレと…結婚してください」






和弥は私の目を真っ直ぐに見て、ちょっと
照れ臭そうに言ってくれた。





私は突然のことに嬉しくて、涙が零れてきた。



それを拭ってから、笑顔で答えた。





「はい。喜んで…」