幼なじみと秘密の時間

和弥はしばらく抱き締めたら、ゆっくり体を
離して軽くキスをすると、帰り支度を始めた。




その後、お会計をしてお店を出ると
すっかり暗くなっていた。




「まさか、一緒に帰れるとは思わなかったな」



「オレはそのつもりで、今週遅番ばっかり

してた。それのご褒美が、蘭とデート!」



何だか、子どもっぽくそんなことを言う和弥が
可愛くて、つい笑ってしまった。



そしたら、ちょっと不機嫌な和弥。




「何だよ、笑ってんなよ」



「ごめん。嬉しかったから…」




私の言葉に、嬉しそうに笑った。