幼なじみと秘密の時間

体育館を出て、外廊下を歩いていると
男子が、サッカーの合間に水を飲んでいた。

その中に和弥がいて、私の姿を見ると
走ってきた。

「どーした?」

「バスケしてて、捻った」

さっきの教室のことがあるから、下を向いたまま小さい声で言ったら、余計和弥の機嫌が
悪くなるのがわかった。


「あっ!私、助っ人頼まれてたから
和弥くん、保健室まで連れてってくれない?
ヨロシク!!」


早口で言うと、さっさと体育館に戻って
行ってしまった…。


まーいーーー!っと心の中で叫んだけど
聞こえる訳ない。。


取り残された私は、どーしようって
和弥を見た瞬間、和也は私をさっと
お姫様抱っこした!


「ちょっと和弥!歩けるから」

「うるせぇー黙ってろ!」

「はい」


和弥の顔をチラッと見ると、ムスッとした
顔をして歩いている。
和弥の顔が近すぎて、手で顔を隠した。