幼なじみと秘密の時間

バターン!!!


「キャーーー」

「蘭!!」


私が倒れた上に、和弥ファンが倒れてきた。


「痛い!」

私がそう言うと、和弥ファンはすぐに立ち上がった。


「蘭、大丈夫?捻ったよね」

「うん。ちょっと動けないや」


和弥ファンは、先生に気を付けろと言われ
黙ったまま、私を見下ろす。

舞が、和弥ファンに向かって叫んだ!


「あんた、バスケと関係ない事、持ち込まないでよ!」

「………」

「ちょっと聞いてんの?」

「ごめんなさい。でも今のはワザとじゃない」

「ワザとだったら、殴ってるから!!」

舞が、私の変わりに文句を言ってくれたから
私のしゃべることはなかった。


先生が保健室行けるか?と
聞いてきたので、私は頷いた。


「私が連れてきます!」

舞が言ってくれて、舞の肩を借りて
ゆっくり歩き出した。